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2020.01.27 国際学会「Bio 4 Apps」で受賞
工学研究科機械工学専攻1年次生・兼松利成さん

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2020.01.27

国際学会「Bio 4 Apps」で受賞
工学研究科機械工学専攻1年次生・兼松利成さん

大学院工学研究科機械工学専攻1年次生の兼松利成さん(指導教員=槌谷和義教授 工学部精密工学科/マイクロ・ナノ研究開発センター)が、12月18日から20日まで鹿児島県で開催された国際会議「International Conference on BioSensors, BioElectronics, BioMedical Devices, BioMEMS/NEMS G Applications 2019」でBest Poster Presentation Awardを受賞しました。

【受賞概要】

この学会は、バイオサイエンスとナノサイエンスの分野に携わる研究者が集い、意見交換をする機会として毎年開かれているものです。

【研究概要】

受賞タイトル:「Banadium Oxide micro-needle as glucose sensor」

槌谷教授が持つ無痛針(マイクロニードル)の加工技術を血糖値測定センサーに応用する研究です。糖尿病患者は日常的に血糖値を測定する必要がありますが、現在一般的に用いられているセンサーは指先に太いセンサーを刺して使うため、苦痛を伴う課題を抱えています。兼松さんはマイクロニードルの先端にプラチナとバナジウムを混ぜ合わせたものを接着したセンサーを制作。血液と同様の成分を持つ溶液で実験し、良好な結果を得た成果を報告しました。

【受賞のコメント】

学会の前日まで実験を重ね、先生と相談しながら発表内容を修正して臨んだので、私自身にとっても自信にもなりましたし、受賞という結果を得ることができて今後に向けての励みにもなりました。なんといっても、自分が取り組んでいる研究内容が、外部の方に評価されたことをうれしく思います。これまで参加した学会などでも、「興味深い研究だね」と言われたり、高校生から「私もあなたのような研究がしたい」といわれることがあったのですが、その都度やりがいを感じています。

―このテーマを選んだきかっけは?

このテーマを研究しようと思ったのは、身近に糖尿病に苦しんでいる人がいたことと、もともと医療系の研究に関心があったのがきっかけです。また、マイクロ・ナノ研究開発センターが主催している「MNTCセミナー」で偶然、乳がんを検出できるセンサーの開発に取り組んでいるタイの研究者の講演を聞き、病気をセンサーで検出する研究に魅力を感じたこともテーマ選びに影響しました。

もちろん、研究自体は派手なものではありません。サンプルをいくつも作り、その特性を計測していく、その繰り返しです。それ自体は、地味な作業ですが、そこで得られるデータ一つひとつを検証していく過程がとても面白いと感じています。

―今後の目標は?

この研究は、世界的に今後増えていくといわれている糖尿病の患者さんの役に立つものなので、やりがいを感じています。これから一歩ずつ成果を積み重ね、医学部の先生方の協力も得ながら、センサーとしての完成度を高めていきたいですね。

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