インフォマティック・バイオマテリアル研究会でベストポスター賞大学院工学研究科機械工学専攻1年・原崎はるかさん
大学院工学研究科機械工学専攻1年の原崎はるかさん(指導教員=工学部精密工学科・槌谷和義教授)が、10月5日に湘南キャンパスで開催された日本材料科学会のインフォマティック・バイオマテリアル研究会でベストポスター賞を受賞しました。
【受賞概要】
同研究会は、再生医療などの先進的なバイオ分野で活用できる新規材料の研究と情報工学を融合させ、さまざまな材料の新たな利用方法や分析方法などをテーマに扱っており、毎回の発表者の中から優れた発表に対して同賞が贈られています。
【受賞発表テーマ】
P(VDF-TrFE)薄膜を用いた圧力センサの開発
【研究概要】
「P(VDF-TrFE)」は、薄膜上にひずみが生じると電圧が発生する機能性材料で、原崎さんはこの材料を極めて薄いナノシートに加工することに成功。風などの力によってひずみが生じた際の電圧量を測定し、圧力センサとして応用できる可能性があることを明らかにしました。
工学部では槌谷教授と機械工学科の落合成行教授・砂見雄太講師、動力機械工学科の高橋俊准教授の研究室の共同プロジェクトとして、トンボ型小型飛行ロボットの開発に取り組んでいます。今回のセンサもトンボの飛行性能の計測への活用を目指すもので、将来的には羽根に取り付けて飛行時に各部にかかる圧力を計測し、トンボが急旋回や高速飛行、ホバリングなどを自在に行える高い飛行性能を持つ秘密の解明に役立てる計画です。
【受賞のコメント】
ドローンの研究が盛んに行われていますが、落下した際に人を傷つけてしまうといった事故も懸念されています。一方でトンボ型ロボットはより小型になるため、そうした課題をクリアできる可能性がある点に魅力を感じています。
研究では、また他学科の学生と協力しながら進めているので、さまざまな視点からの意見を聞き、学べるのもいいですね。槌谷教授の研究室は、自分で研究プランを立てることが重視されているので、自分なりにメリハリをつけながら研究できます。さらに学会発表の機会も多く、さまざまな国籍の学生が一緒に学んでいるので、コミュニケーション能力が格段に向上したと感じています。
今後も一つひとつのことに一生懸命に向き合うことを大切に、さまざまなことに挑戦していきたいと考えています。