〉〉東海大学オフィシャルサイト
東海大学 工学部 School of Engineering Tokai University MENU
TOP > 学校生活 > 

2021.11.12 広い視野で時代を切り拓く力を磨く
畑由鶴さん(電気電子工学科卒・大学院電気電子工学専攻2年次生)

学校生活

CLOSE

2021.11.12

広い視野で時代を切り拓く力を磨く
畑由鶴さん(電気電子工学科卒・大学院電気電子工学専攻2年次生)

工学部各学科の魅力を学生たちに語ってもらう「コウガクの魅力発見」。今回は、大学院電気電子工学専攻2年の畑由鶴さんに電気電子工学科の魅力を語ってもらいました。

―電気電子工学科を選んだ理由は?
高校生の頃に環境問題やクリーンエネルギーといった言葉に接する機会が多かったんです。なかでも太陽電池の仕組みに興味を持ったのがきっかけでした。多くの発電方法ではタービンを回して発電するのに、太陽電池はただ薄い板があるだけ。あの中で起きていることを詳しく知りたいと思ったのです。

―電気電子工学科はどんな学科ですか?
基礎をとても大事にする学科だと思います。土台をしっかり固めながら専門分野を学んでいくので、自分の視野がどんどん広がっていきます。卒業生の方々が、幅広い分野で活躍しているのもうなずけます。

また、自分なりに探求していく力が身につくのも電気電子工学科のよいところです。電気電子に関わる分野はとにかく進歩が速いのが特徴です。そのため、自分なりに勉強できるようにならないと、すぐにおいていかれてしまいます。大学院生になって、本格的に研究に取り組む中でこの力が本当に役立っていますし、社会に出てからも武器になるなと感じています。

―学科の勉強で難しいところはありましたか?
先ほど、基礎をしっかり学べるといったのですが、私自身は専門課程に入ったところで、勉強不足を痛感させられて挫折しかけたことがありました。

そんな時に心掛けたのは、分からないところをそのままにしないこと。最初は「全部わからない」と思うのが普通ですよね。そこから自分なりに理解できているところと分からないところを一つずつ整理していくんです。そのうえで、分からないところを友人や先生に聞く。自分でも「効率が悪いな」と思いながらも続けていたら、専門科目も理解できるようになり、順序だてて課題にアプローチする力もついていきました。

―今手掛けている研究は?
今は、ヘテロ接合型太陽電池の発電効率向上につながる研究をしています。この太陽電池は、複数の素材をミルフィーユ状に重ねて作るもので、発電効率が高いのが特徴です。その一方で、積層の時に毒性の強いガスを使わなければならない欠点があります。その課題を解決しつつ、発電効率を上げる技術として、ヨウ化銅という無色透明な物質を層の間に挟む技術を研究しています。

―高校生へのメッセージをお寄せください。
大学のよいところは、入学してから試行錯誤をたくさんできることだと思っています。授業でもそうで、受講前は興味があったけれど、受けてみたら想像と違っていたということも時々起こります。ただ仮に「違うな」と思った科目でも、必ず得られるものはあるので安心してください。そして試行錯誤を繰り返す中で、少しずつ、自分なりのやりたいことが明確になっていくはずです。

「大学の勉強についていける?」「女子学生が少ないと聞いているけれど大丈夫?」と思う人もいるでしょう。その点も安心してください。電気電子工学科では、定期的に女子会が開かれるなど学年をこえた学生のコミュニティがあるし、何かあれば先輩たちや先生方を頼ることもできます。とにかくオープンマインドでいるよう心がければ大丈夫。ちょっとでもエネルギー問題や電気電子に興味がある人は、ぜひ電気電子工学科をのぞいてみてください。

トップへもどる