生物を化学の視点で分析し化粧品や医薬品につなげる大学院応用理科学専攻1年・大久保邦香さん生命化学科(2022年度より生物工学科)卒
社会にあふれるさまざまな課題に挑み、未来を切り拓く力を磨く――。航空宇宙に機械や化学、電気通信、エネルギーなど「工学」がかかわる幅広い分野を学べる東海大学工学部。そのフィールドを活用し活躍している学生たちに突撃取材! 今回は、生物工学科(現・生命化学科)の魅力を大学院応用理科学専攻1年の大久保邦香さんに語ってもらいました。
高校時代に選択していた生物の授業でDNAやタンパク質について学び、自分の体で起きている生命現象に興味を持ちました。大学でより専門的な内容を学習したいと思い、この学科を選びました。
―学部生時代に身に付いたことは何ですか?
生物や化学の基礎知識や、生物や化学を応用した医薬品工学や食品工学などの専門的な知識を学ぶことができました。実験科目では、高校時代にはなかった高度な実験機器の扱い方や解析法について学ぶことができました。
―学部生の頃に大変だったことは?
2年次の秋セメスターに実験科目が2つあり、レポート課題も多かったので大変でした。レポートでは座学での内容を復習するだけでなく、実験で得られた結果を自分で解析するので考える力がつきます。
―現在どんな研究を手掛けていますか?
ゼブラフィッシュという熱帯魚を使って、筋ジストロフィーという筋肉の遺伝病の研究をおこなっています。病気の原因と考えられる遺伝子の変異を持ったゼブラフィッシュを作製し解析して、病気がおこるメカニズムや治療法を見つけることが目的です。
―研究のやりがいや面白さはどんなところですか?
授業での実験と違い成功する方法や成功した時の結果が決まっていないので、自分で考えて自分で手を動かして進めていきます。予想通りにいかず大変なこともありますが、新しい結果が出た時はとても達成感があります。
―高校生へのメッセージをお寄せください。
生物工学科では生命の仕組みや生命に関わる医薬品、化粧品などの製品の仕組みを理解するための勉強ができるので、普段の生活での物事の捉え方や考え方の幅も広がります。
ぜひ、興味のある分野で新しい視点を身に付けて自身の成長につなげて下さい。