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2018.06.18 【留学体験】
アメリカ・レンセラー工科大で熱電素子を研究
応用理学専攻2年次生・竹森大地さん

学校生活

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2018.06.18

【留学体験】
アメリカ・レンセラー工科大で熱電素子を研究
応用理学専攻2年次生・竹森大地さん

工学部では学生の海外留学や海外での学会発表を応援しています。海外で異文化に触れ、同年代の若手研究者との交流を通じて、世界水準でのモノの見方や考え方を学ぶ学生たち。今回は、英語圏で最も古い技術系大学であるアメリカのレンセラー工科大学に1年間留学した竹森大地さん(指導教員=工学部材料科学科・高尻雅之教授)に体験談を語ってもらいました。

 

―留学のきっかけは?

祖父や父からは「いつかは留学したほうがいい」といわれていたのですが、それほど興味があったわけではありませんでした。ただ修士1年次生の時にチャンスが舞い込んできたんです。高尻先生に相談したら、「日本語が通じない、日本人がほとんどいない環境の方がいいよ」というアドバイスをもらって。さらに先生がアメリカで働いていた時の知り合いの研究者に相談してくれて、レンセラー工科大のテオドリアン・ボルカ-タシウス教授の研究室で受け入れてもらえることになりました。留学期間は、2017年の4月から18年の3月末までです。

 

―レンセラー工科大ではどんな生活を送っていたのですか?

基本的な一日のサイクルは東海大の大学院と同じです。朝から夕方まで大学に行って研究を進め、ゼミの時にはディスカッションするという日々でした。研究のやり方も大きくは変わらなかったので、その面では苦労はありませんでした。

ただ1年間の留学を通して、「報告・連絡・相談(ほうれんそう)」の大切さは身にしみました。初めて扱う装置もありましたし、最初は英語が聞き取れないこともありました。そんな時、ちょっとでもわからないことがあればそのままにせず確認する。そうしないと研究が進まなかったので、以前に比べて随分細かくチェックするようになりました。

あと違うのは、ディスカッションの時の姿勢です。アメリカでは、自分から発信していくことがなにより重視されました。日本人同士だと、周りの目を気にして発言しないこともありますが、彼らはそんなことを気にせずどんどん発言してくるし、たとえ日本人でもそうすることを求められます。「で、君はどう思うんだい?」と聞かれた時には、多少文法がおかしくても、発言しなければならない。学校の行き帰りには、「次回どうやって話そう」「研究のあの部分はどう表現したらいいだろう」と考えながら歩いていました。

 

―留学を通して得られたことはありますか?

第一に、価値観が広がりました。日本とアメリカでは働き方に関する考え方も違います。アメリカでは、研究とプライベートをきっちり分けていて、大学の先生も定時になると帰ってしまいます。学生たちも、その日のやるべきことが終わったら長居をせずに帰る。そうした雰囲気は日本と違っていました。あと国土が広いせいか、とにかく道は広いし、何もかもが大きかった。「アメリカって広いんだな」とつくづく感じました。

この一年間はとにかく刺激的で、楽しかったですね。そしてなにより、最後までやり通したことが大きな自信になりました。留学しておいて本当によかったと思っています。

 

―今後の目標を聞かせてください

研究をしっかり続けるのはもちろんですが、英語の勉強を続けたいですね。日本でも英語の論文を読んでいたので、研究をする上では語学で不自由することはそれほどありませんでした。でも、日常生活では最初のうち結構苦労したんです。留学を通して、「中学校からずっとやってきたのに全く使えないままにしておくのはもったいない」としみじみ感じました。もっとコミュニケーションツールとして使えるようになりたいと感じています。

 

―留学を考えている人にアドバイスを一言

あまり難しく考えないで、「何とかなるさ」で楽観的に考えることだと思います。最初に苦戦した日常のコミュニケーションだって、話す側に伝えたいという気持ちがあれば相手も分かってくれました。スーパーに行けばたいていの物は買えるし、レストランに行けば日本食も食べられました。興味があるなら細かいことを気にせずとにかく飛び込んでほしいと思います。

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