電気電子工学科のリームさんが東久邇宮文化褒賞を受章しました
工学部電気電子工学科４年次生でアラブ首長国連邦（UAE）からの留学生であるリーム・スライマーン・ナシル・ムハンマッド・アルナキビさんが、11月３日に東久邇宮記念会の「東久邇宮文化褒賞」を受賞しました。
17日には駐日アラブ首長国連邦大使館のサウード・アルテネイジ領事部長が湘南キャンパスを訪れ、山田清志学長とともにアルナキビさんに記念の花束を贈呈しました。アルテネイジ領事部長からは本学とリームさんに対して、「アラブ首長国連邦からの学生を受け入れ、素晴らしい教育を提供してくれることに感謝します。これからのリームさんのような学生を輩出してほしい。受賞おめでとうございます」との言葉が贈られました。
【受賞概要】
この賞は、芸術・文化・福祉などの分野で国際協力や社会貢献に深くかかわった人物に贈られるもので、中東諸国出身の女性の受賞は今回が初めてです。
リームさんは中学生のころに日本のドラマに出会ったことがきっかけで、日本語の学習を開始。東京の日本語学校で学んだ後、アラビア人の女子学生が多く在籍する本学に入学しました。２年次生の時には本学の海洋調査研修船「望星丸」で南太平洋の国々を巡る「第47回海外研修航海」に参加。３年次には、ハワイ東海インターナショナルカレッジでの英語研修に参加するなど、積極的なキャンパスライフを送っています。
そのかたわら、日本文化への理解を深め、多くの日本人と知り合いたいとの思いから日本各地を旅行。着付けや日本語の手話も学んでおり、その様子をインスタグラムやFacebookを使ってアラビア語で発信しています。また、2016年と今年の10月にUAEのアブダビ首長国で行われた国際展示会「Najah Exhibition」のジャパンパビリオンで日本文化を紹介し、今年２月にドバイで開かれた世界政府サミットでも各国首脳を前に、日本の道徳教育について講演。日本国内の小学校でUAEの文化を紹介する講演活動も行っています。さらに、中東諸国への進出を希望する化粧品や食品メーカーのアドバイザーも務めてきました。
【受賞のコメント】
私の大好きな日本をもっと多くのアラビア人に知ってもらい、日本人にもアラビア人を知ってほしいとの思いで活動してきました。日本語学校時代から含めると６年間別々に暮らし、心配をかけてきた両親に大きなプレゼントができると思うと心からうれしい気持ちでいっぱいです。東海大学は、自然あふれるキャンパスの中で、海外研修航海や留学プログラム、国際フェアなど本当に多くの活動ができる素晴らしい大学だと思います。将来は両国のかけ橋になりたいと思います。
【学科紹介動画】