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2023.08.02 日本機械学会機素潤滑設計部門の奨励講演に選出
梶木碩介さん(大学院工学研究科2022年度修了)

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2023.08.02

日本機械学会機素潤滑設計部門の奨励講演に選出
梶木碩介さん(大学院工学研究科2022年度修了)

大学院工学研究科を2022年度に修了した梶木碩介さん(指導教員=落合成行教授、畔津昭彦教授)がこのほど、日本機械学会機素潤滑設計部門一般表彰の奨励講演に選出されました。

【受賞概要】

梶木さんは在学中の昨年12月に開催された学会講演会で、「ジャーナル軸受におけるフォトクロミズム可視化手法を用いたマイクロバブル周りの油膜挙動観察」について発表。その後の審査を経て、今年5月下旬に受賞が発表されました。 

 【研究概要】

梶木さんは在学時に、畔津教授が開発した機械内部の油の流れを可視化する「フォトクロミズム」を用いて、自動車のターボチャージャーの回転部などに使われる「ジャーナル軸受」の潤滑油に含まれる小さな気泡「マイクロバブル」の油膜挙動を可視化しました。実験では、軸回転数の異なる複数のパターンの油膜挙動を観察し、マイクロバブルが楕円形状に延伸しながら軸回転速度の半分程度の速さで流動していることを確認。さらに、マイクロバブルの下流側を着色して流体方向の可視化にも成功し、その動作が自転によるものと考察しました。CFD解析でも同様の流れを確認でき、マイクロバブル周りの油膜挙動のモデル化に資する結果も得ることに成功しました。 

【受賞のコメント】 

このような賞をいただきましたこと大変光栄に存じます。私がこの実験を始めた学部4年時にあたる3年前は、新型コロナウイルス感染症の拡大が始まった時期でした。研究室への入構が制限され、思うような成果が出ない時期が続きましたが,落合教授や畔津教授のご指導や仲間に支えられて受賞につながったと感じています。社会人となり、大学・大学院で、充実した研究生活を過ごせたことが,本当に恵まれていたと実感しています。また、本研究は後輩が引き継いでくれましたので、日本のトライボロジー分野の発展に貢献できる成果を上げてくれると信じています。 

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