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2022.03.28 学生が自由な課題に挑む「学生自主研究奨励」を実施しました

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2022.03.28

学生が自由な課題に挑む「学生自主研究奨励」を実施しました

工学部では、学生自身が設定した自由な課題に挑む「学生自主研究奨励」を実施しました。学生自主研究は、学生個人の自由な発想に基づく研究を応援し、課題解決力を磨く機会にしてもらおうと毎年実施しているもので、今回は学部生3名が参加。昨年9月にエントリーしたのち、授業の空き時間や休日を利用してそれぞれが設定した研究課題に挑戦しました。

 

【研究課題】

下野慎平さん(工学部電気電子工学科2年)

「鉄道車両における同期リラクタンスモーターの実用可能性についての調査研究」(クリックすると報告書がご覧になれます)

鉄道の動力に使われる次世代型モーターとして注目されている同期リラクタンスモーターの特性や可能性、技術的な課題について文献や企業のウェブサイトなどを使って調査しました。

 

 

小池鷹生さん(工学部精密工学科3年)

「板状ステンレス既製品のインパルス応答測定に関する調査研究」(同上)

ステンレス製の金属定規を弾いた時の音を指標に、金属の長さや厚さを割り出す技術を研究しました。学科教員にアドバイスを受けたほか、過去の文献も調査し、実験も行って技術の可能性を探りました。

 

 

荒井杏真さん(工学部航空宇宙学科航空宇宙学専攻4年)

「割り箸を用いた安価で手軽なマルチロータドローンの試作研究」(同上)

身近にある割り箸をベースに、安価なマイクロコンピュータを使って、子どもでも安定飛行させられるようなドローンの開発を目指しました。研究の結果、3000円弱の安価な価格で作ったドローンを浮上させることに成功しました。

 

 

【学生コメント】

下野さん:ウェブサイトには想像していた以上に不確かな情報が多く掲載されており、その中で信頼できるものを探し出す難しさを実感しました。また同期リラクタンスモーターの実現に欠かせない半導体の問題にも目を向けるようになり、新しい半導体材料や半導体の代替技術、省電力技術の重要性も再認識しました。さらに卒業研究に向けて自分なりに調査し、分析する力を磨くことの大切さも学ぶ機会となりました。今回は一人で研究に取り組みましたが、個人でできることの限界を痛感し、チームで協力して研究することの重要性も知ることができました。

小池さん:自主研究奨励では自分の考えたテーマについて自分なりに考察し、試行錯誤を重ねられるのが魅力だと思います。調査を始める段階では比較的容易に結果が出せるのではないかと期待していたのですが、実際にやってみると想像以上に難しく、思うような結果を出すことができませんでした。ただ、そのおかげで詳細な実験計画の立案や正確な実験を行うことの難しさと大切さを実感しました。4年時には卒業研究に取り組むので、今回の経験を大いに生かしたいと思います。

荒井さん:研究奨励は、卒業研究や授業と異なり、自分の思うままに試行錯誤を重ねられるのが魅力です。現在広く使われているドローンは高価なものが多く、子ども用のトイ・ドローンでは飛行性能が安定しない傾向にあることに私は着目し、こうした課題を解決することで身近なものにできないかと考え、さまざまな部品を試し、数多くの失敗も繰り返しましたが、その一つひとつに新しい発見があり、研究自体を楽しむことができました。今回作ったドローンは重く、安定飛行もできていないので、より小型で誰もが扱えるものにできるよう、さらに研究を続けていきたいと考えています。

 

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