〉〉東海大学オフィシャルサイト
東海大学 工学部 School of Engineering Tokai University MENU
TOP > 学校生活 > 

2020.02.04 高分子学会で優秀ポスター賞
工学研究科応用理化学専攻1年 神田裕美さん・白鳥瑚乃羽さん

学校生活

CLOSE

2020.02.04

高分子学会で優秀ポスター賞
工学研究科応用理化学専攻1年 神田裕美さん・白鳥瑚乃羽さん

学会で受賞した神田さん(左)と白鳥さん

大学院工学研究科応用理化学専攻1年次生の神田裕美さんと白鳥瑚乃羽さん(指導教員=岡村陽介准教授 工学部応用化学科/マイクロ・ナノ研究開発センター)が、5月31日に大阪府で開催された高分子学会年次大会で優秀ポスター賞を受賞しました。

【受賞概要】

この学会は、高分子科学に携わる研究者・技術者が最新の研究成果を発表し、コミュニケーションを図る場として毎年開催されているもので、特に優秀なポスター発表を行った参加者に同賞が贈られています。

【発表テーマと概要】

神田さん:紫外線吸収能を付与した層状超薄膜の創製と色素性乾皮症治療への応用展開

 高分子超薄膜(ナノシート)の創製技術を応用し、紫外線が当たると皮膚炎を起こしてしまう色素性乾皮症の患者を対象にした日焼け止め機能を持ったナノシートの創製を目指す研究です。このシートは、高分子超薄膜の上に紫外線吸収剤を積層するもので、一般の人のUVケア用品としても応用できる可能性を持っています。発表では、実際にナノシートを作成し、性能を評価した結果を発表しました。本成果は、医学部 木村穣教授、畑中朋美教授(城西大学)、工学部 竹下秀准教授との共同研究の成果です。

白鳥さん:組織・細胞用イメージングツールへの応用を志向した撥水性多孔質超薄膜の創製

 生体組織や細胞などを生きたまま顕微鏡で観察できるようにする、新しいナノラッピングシートの開発を目指す研究です。さまざまな組織や細胞を観察する場合、多くの場合は研究者の特殊な技能や工夫に頼らなければならないのが現状です。この研究では、組織や細胞を覆うことで、特殊な技術がなくても観察できる撥水性の多孔質ナノシートの創製に成功した成果を発表しました。

【受賞の感想(神田さん)】

学会では、化粧品業界の方や生体の観察を行っている研究者などさまざまな分野の人に関心を持ってもらうことができて本当によかったと思っています。ディスカッションを通して、研究の課題も見えてくるなど、多くの収穫を得ることができました。

-この研究テーマを選んだ理由は?

この研究をやろうと思ったのは、岡村先生の授業を受けたのがきっかけです。「ナノシート」というものがあると聞き、「これだ!」と直感しました。このシートで人と違う使い方を提案できないかと考える中で、シートを層にするアイデアに着目しました。

-研究室の雰囲気は?

研究室には誰に言われるでもなく、皆が自主的に工夫しながら研究する雰囲気があるのがいいですね。和気あいあいとしながら、一人ひとりが工夫していますし、先生も学生の発想を大切にしてくれるのでノビノビと研究する環境もあります。

-今後の目標を教えてください

卒業するまでの間にできる限り研究を重ね、日焼け止め以外の効能を持ったナノシートや細かく刻んで吹きかけて使う薬剤の開発も手掛けていきたいと思っています。

 

【白鳥さんの感想はこちら(日本バイオマテリアル学会授賞のページへリンク)】

トップへもどる